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「ビアス短編集」読了。

毎日ラッキーマン読み返しちゃってます。
これバランス超良いわ~。
やっぱ1試合の山場は3回以内だよねぇ。
1試合に単行本2冊以上かけだすと、面白くなくなるよねぇ。


読んだ本。

ビアス短篇集 (岩波文庫)

たった7ページの短編が、前回読んだ「ルームメイト」より面白いという非情。

たしか筒井康隆氏が、何かの番組で「この短編(アウル・クリーク鉄橋での出来事)がすごい」と紹介してて、興味を持って読んだのでした。
しかし――本来は588円なのに、アマゾン中古で3600円とか12000とかインフレとかアホか!足元見すぎだ!
もちろん図書館に毎度の事ですがお世話になりました。

個人的には、噂の「アウル・クリーク鉄橋での出来事」より「板張りの窓」が好きでした。
巻末の解説にもありましたが、確かにこれはポー的。
ポーの「早すぎた埋葬」を思わせます。
ちなみに私はエドガー・アラン・ポーの「黒猫」を小学生の時に読んで以来、ポー好きです。
ただ、同タイトルで図工で感想画を描いた事は、今でもちょっと失敗したと思っています。
あれは、ない、小学生として…

ただ、時代背景が解らないと、何の事を言ってるのか理解できない短編もありました。
ネットで解説を調べたりしてやっと小説の内容が理解できるという――ネットって便利です。
いちいち研究書とか探してられないので、非情に助かりました。
以下、ネタバレ内容。




【1】
「月明かりの道」
一人の女性が死んだ事件を、その息子、夫、本人(降霊)の3人が語る。微妙に全員の言ってる事がちぐはぐ。この作品をヒントに、芥川龍之介は「藪の中」を書いた。(パクリじゃないよ!インスパイヤだよ!)

「板張りの窓」
病死した奥さんと過ごす初めての一夜の話(何か微妙に言い方間違えてる気がする)
ネタバレすると、夜になって真っ暗になって何も見えない状態で、奥さんの死体と自分しかいないのに物音がして、すわ奥さんの死体が死体なのに動いてる!?と思ったら(1段階目の心霊的な恐怖)、実はピューマが奥さんの死体を奪いに襲って来てて(2段階目の実体的な恐怖)、なんとかピューマをおっぱらって奥さんの死体を守りきったぞと思ったら、奥さんの死体はピューマに喉を噛み裂かれてて血溜まりが出来てて――読者的には「まぁ死んだばっかりだし、まだ血が固まってなかったのかな?」と思ってたら――奥さんの死体の歯の間にはピューマの耳の欠片があって――読者は、え、なに、奥さんピューマの耳食いちぎってるじゃん!なに、やっぱり死体なのに動いたの!?ゾンビ?それとも、旦那は奥さん死んだと勘違いしてただけで実は奥さんまだ生きてて、旦那が勘違いしたせいで結果として奥さんピューマに食い殺されちゃったの!?え、どうなの結局!という3段階目の混乱的な恐怖が用意されてました。

「死骸の見張り役」
入れ替わりトリック。

「環境が肝心」
びっくりしすぎて死んじゃった!

「男と蛇」
鰯の頭も信心で死んじゃった!

【2】南北戦争時代の話。
「アウル・クリーク鉄橋での出来事」
実はもう死んでた!

「チカモーガの戦場で」
南北戦争を知ってる人は、チカモーガという地名でピンと来るということで、最後の激戦区らしい。
チカモーガに家がある子供が迷子になって、帰り道にズタボロな状態な兵隊ばっかの一軍に会って、面白半分にその背中に乗ったり上官気取りで先頭を歩いて家路に着いたら、自分家が破壊されてて火の海でお母さんも頭吹っ飛ばされてて死んでて子供ギャーという話。
ただ、読んでて解らないのが、この軍隊が生きてる人間なのか亡霊なのか。この顎の怪我じゃ動けなさそうだし、何より、何故終った戦場に戻ってってるのかが。

「宙を飛ぶ騎馬兵」
南住まいの南軍のお父さんと、そこから飛び出して北軍に入った息子の話――だという事が解らないと、何を言ってるんだかわからない。解ってると、地名ですぐ判断できるらしいのだが。
なんか、学校の教科書に載ってたらしいです。

「哲学者パーカー・アダソン」
予想をたてて冷静になってても、急に不測の事態が起こると取り乱すよという話、らしい。

「行方不明者のひとり」
これも、すごい長い時間が経ってるように見えるけど、やっぱり実は20分程度の事でした。でもその20分の精神的苦痛で、ジェロームの死体の見た目を死んで一週間経ってるように変えちゃったのでした。しかも、兄が見ても弟と気付かないくらいに形相が変わってるのでした。
結局、実際に額を撃たれてたのか、このモノローグは生きてる時の事なのか死んだ事に気付かずに綴られてるものなのかも判断できませんでした。
と、こういうこと?

「とどめのひと突き」
ひょっとしたら助かったかもしれないのに、殺してくれって言ってると勝手に勘違いして怪我した友達にトドメを刺しちゃった――とかだったら、ほんとに救いが無い話なのだが、それを肯定も否定もしてくれないモヤモヤ。

【3】
「ぼくの快心の殺人」
袋につめて、凶暴な山羊にえんえん頭突きをさせるという――
………ナンセンス・ギャグだろうか?

「猫の船荷」
ナンセンスすぎて理解不能!理解不能!

「不完全燃焼」
………ナンセンス物?

「犬油」
おとーさんは犬を煮て油をつくる犬油屋さん、おかーさんは堕胎屋&捨て子処理屋さん。
そんな2人のタッグフォーメーション。
私は超ブラック・コメディと受け取った。割と好き。

「底なしの墓」
陰鬱なポーっぽい話ブラックユーモア風?


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