熊小説を読んだクマー。

知人曰く、
「猛獣を扱う飼育委員がインタビューで一番怖い猛獣は何かと聞かれた時、熊と答えた」だそうです。

他の動物に比べ、表情も機嫌も全く読めないそうです。
普通にしてていきなりガッと来るそうです。

しかし大分、羆恐慌から脱しました。
なんか、アホみたいにググッてましたが。
知人に「怖いのに、どうしてそんなに調べるのか」と訝しがられました。
それはやっぱり、怖いから以外に有り得ない。

そんなこんなで、先日の件の本を読みました。

「シャトゥーン―ヒグマの森 」増田 俊也
うーん、予想していた通り、矢張り良くも悪くも娯楽小説。
「このミステリーが凄い!」で優秀賞を獲ったという触れ込みだったので、多少は期待してしまっていたのですが……
久々に、読んでも全く何も心に残らない話を読みました。
ジョーズ陸版といった感じでしたが、如何せん登場人物に一人も感情移入出来ないので、ひたすらグロ趣味のみ発揮されたその死に様に眉を顰めても哀しくも心が痛くもなんともない。というか、殺し方の描写から、作者が何とか読み手を怖がらせようとしているのが伝わってしまい却って滑稽という残念な結果に。
人が残酷に死ぬ様が読みたい時にはオススメ。
しかし、羆も最強ですが、
羆に何度攻撃されてもピンピンしている主人公の娘のがもっと最強。
すごいぞ子ども最強伝説。


「羆嵐」吉村昭
事件を元にした小説。吉村昭自選作品集11巻にも収録。
当事者の名前が変えてあったりそのままだったり、
登場人物の感情の流れは作者が創作するしかなかったり、
事件の詳細にところどころ違いがあるものの、三毛別羆事件のあらましが淡々と書かれていきます。
前者の本にくらべ、熊が現在進行形で人間襲ってギャーワーなシーンは全くありません。
前者がジョーズなら、こちらはブレアビッチプロジェクト。
とりあえずやっぱり羆怖い。
そしてマタギすごい。
こちらの方が事件としても読み物としてもお奨めです。


とりあえず、

・羆に会ったら死んだ振りをしても逃げても戦っても勝率は一緒(逃げても100m5秒の脚力、死んだ振りしても熊は死肉大好き、戦ってもまず勝てない)
・火は怖がらないよ!
・人を襲った熊は、その狩りの簡単さ故に何度も人を襲うので、必ず仕留めなければならない(これは自分が熊だったらと考えれば、寧ろ人間襲わない方が不思議)
・非常に執着心が激しいので、熊が一度自分の餌だと思ったものを奪い返してはいけない(何度でも取り戻しにやって来る。また妨害者として排除されかねない←これは象も同様)(リュックを荒らされたら、もうそのリュックは熊のものになってるので捨てて逃げろとか超ジャイアニズム)
・食べるためじゃなくても遊びで襲ってくるよ!


ブラザーベアとか言ってる場合じゃなくないか。


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