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読了@「おもしろい映画」と「つまらない映画」の見分け方

…リョーユーパンのマンハッタンって、超おいしくないですか?
カリカリのケーキドーナツにぽりぽりのチョコかかってて、超うまうまじゃないですか?
自分、これが4つ入った袋入りを3つも買っちゃって、現在えらい事になってるんですが。
欲望が止まらない。


最近読んだ本をブクログに記録するようにしているのですが、その中で一番「読んで良かった!」と思った本です。
キネ旬総研エンタメ叢書 「おもしろい」映画と「つまらない」映画の見分け方
すごいスッキリした!
内容はタイトル通りです。
そして、映画を見た時に感じる、何か薄らぼんやりとしていたものを、3つのポイントを示してくれることで単純明快に説明してくれた本でした!
もちろん、この著者の作品に対する評価と私の映画の評価は違いました。
例えば、「千と千尋の神隠し」はこの本も私も「面白い!」と思っていますが、著者は「銭婆はハクが来なかったらハクも千尋も殺す気だった」「髪飾りの魔法で千尋の記憶が戻った」等、私の解釈と異なります。
私的にはけちょんけちょんだった「アバター」も、著者は絶賛しています。
著者大絶賛「魔法少女まどかマギカ」は未視聴のためわかんないです。
その辺りはやはり、十人十色の好みがあるのでそうなるのだと思うのですが、それでも著者の説明するおもしろい映画のストーリーの骨である「13フェーズ」の法則は揺るぎません。

映画を見る時の3つのポイント…

・所謂起承転結である「13フェーズ」
・作品のイメージを表す「リマインダー」
・誰が「真の主人公」か

「13フェーズ」は「ストーリーの流れ」で、超簡単に言えば、

1.始まり15分以内に見る人にパンチ
2.試練発生。
3.仲間の助けを借りた試練解決
4.さらにやっかいな試練
5.主人公一人で試練に対峙
6.主人公の成長による試練解決からの納得のエンディング

私の中でアホみたいに評価の高い「ヒックとドラゴン」は将にこれです。
「グリーン・ホーネット」は1が一寸弱いですが、後はばっちり(そういえばいつもチャプター1は飛ばして見ていた)
最近お気に入りの「ファンタスティック・Mr.フォックス」もちょっとイレギュラーだけどこの流れです。
そして、4は2よりはるかに困難でなければならず、4の状況が酷ければ酷いほど面白いそうです。

「リマインダー」は…なんと説明すべきか、「映画のイメージ」?
例えば、「パイレーツオブカリビアン」での「海賊」がリマインダーだそうです。
これがしっかりしていれば、多少13フェーズがゆるゆるでもヒットするそうです。
「パイレーツオブカリビアン」はもうイメージ先行のリマインダーばんばんアトラクション映画を目的として初めから作ってあるから、ストーリーが多少骨折してもヒットしたってこのほんにかいてあった~。(とは言うものの、私もパイレーツは1で止めときゃ良かったのにと思っている)
時々無性に見たくなるB級巨大生物パニック映画とかも、リマインダー映画なのか。だって殆どストーリーは複雑骨折なんじゃこりゃだもの!(寧ろそれが良い)(というかB級巨大生物映画で人生を考えたくはない)
兎に角、ストーリーが複雑骨折したリマインダーのみの映画では、「そのリマインダーが好きかどうか」で見た人の評価が真っ二つになります。(上記の巨大生物映画なんてその極みだ)

そして、「誰が真の主人公か」
これを考えた事がなかったので、パーン!(啓けた音)となりました。
主人公には二通りあるそうです。
それが「真の主人公」と「リマインダー主人公」で、これは映画の中で同一人物だとは限らないのだそうです。
「真の主人公」は、何かしらの葛藤を初めから抱えていて、13フェーズを乗り越えて自分の葛藤を解決(成長)するキャラです。
「リマインダー主人公」は、映画そのもののイメージを体現する主人公です。
「ヒックとドラゴン」は、「リマインダー主人公」も「真の主人公」も一致してますね。
私は見ていないので解らないのですが、この著者によると、「悪人」のリマインダー主人公は妻夫木&深津(変化しない)で、真の主人公は被害者のパパ(変化する)だそうです。
「パイレーツオブカリビアン」も2つが別々で、「リマインダー主人公」がジャックで「真の主人公」がウィル。これは解りやすい。

この「真の主人公は誰か」問題を教えて貰ったことで、私の中で色々スッキリしました。

■例その1 パイレーツオブカリビアン1~4

前述の通り、「パイレーツは1は面白いけど2,3はつまんない」と思ったのですが、そもそもリマインダー映画だと見てませんでした。
そして1はウィルが13フェーズをちゃんと乗り越えて変化してハッピーエンドで終了したのに対し、2~3では主人公が同じくウィルなのに、それなら1で抱えてた問題とは別の問題で悩めば良いですが、結局は1で解決したはずのヒロインとくっつくくっつかない問題をまた初めから繰り返して映画2作分消費し、そして最後やっぱりくっつくんじゃん!オチです。同じ展開の上にダラダラしてる分だけ、劣化です。
おまけに、10年毎にしか帰って来られない=あと8回くらいしか会えないんですが?あと生活費どうするの?といった問題を全く解決してくれずに投げっぱ終了してしまいます。更に「どう倒すんだ!?」とワクワクさせてくれたクラーケンが勝手に死んでたり何の罪も無いヒロインのお父さんがいきなり殺されたり呪術師が巨大化したりジャックがあっさり生き返ったりイミフ展開の嵐でした。
「2と3では実はウィルもリマインダー主人公になってて、真の主人公は他にいるんでした!」というオチなのかと一瞬考えもしましたが、他には誰も葛藤してません。
という訳で、私の中で「パイレーツは1で終れば良かった」といった結論でした。
で、一昨日パイレーツの4を見たのですが、この本を読んだ後に見たので、初めからアトラクション映画としてストーリーには期待せずに見ています。
それでも、1には敵わないまでも、2~3より明らかにじんわり面白い。初めの印象は「そんなに面白くなかった」なのに、何故かじわじわ「面白さ」が胸に残っている変な映画。何でだ。

「リマインダー主人公」はやっぱりジャックです。でも、彼は始終変化しないので「真の主人公」じゃありません。じゃ、「真の主人公」は誰だろ、新ヒロイン?宣教師?
結論を言うと、私の中では、バルバロッサが最終的に「真の主人公」だったのでした。
それに気付くとパーン。バルバロッサ視点から見ると、格段に面白い。
13フェーズもきちんと踏襲してる。(以下、まだレンタル新作なのでネタバレの為反転)
0.実は権力に屈したわけじゃなく、隠れた考えがある(葛藤)
1.始まり15分以内に見る人にパンチ←登場が。
2.試練発生。←生命の泉への行き方わからん。
3.仲間の助けを借りた試練解決←ギブス航海士ゲットだぜ!
4.さらにやっかいな試練←黒ヒゲこんちくしょー
5.主人公一人で試練に対峙←黒ヒゲやっつけたぜ!
6.主人公の成長による試練解決からの納得のエンディング←海賊に戻ったぜ!

そりゃジャックより印象に残ってる訳だ!



■例その2 ポニョとアリエッティ

著者も、「ポニョもアリエッティも4~5が無いので物足りなく感じ、よって6も納得できないので不満が残る」と言ってて、それに私も全く同感です。主人公に試練が足りない。
でもアリエッティはああいう雰囲気が好きだという人には高評価です。つまりリマインダー映画です。確かに私も退屈だけど映像と音楽綺麗だと思いました。
ただ、ポニョは、物足りないけど、それで切り捨てられない何かしらの面白さを感じました。何でだろうと思っていたのですが、気付きました。
これ、カジモトが「真の主人公」です。
0.人間を疎ましく思って絶滅させようとしている、元人間。子離れ出来ない(葛藤)
1.始まり15分以内に見る人にパンチ←登場シーンが既にパンチ
2.試練発生。←娘が家出
3.仲間の助けを借りた試練解決←娘奪還
4.さらにやっかいな試練←娘が世界のバランスを崩して世界が崩壊寸前
5.主人公一人で試練に対峙←娘に試練を無事クリアさせる為に四苦八苦
6.主人公の成長による試練解決からの納得のエンディング←娘を人間に託す=人間との和解。自身の抱える矛盾の溶解。子離れ。
リマインダー主人公であるポニョと宗介が4~6のない13フェーズをなぞっているので其方に目が行っちゃいますが、その背後でカジモトも13フェーズでした。背後過ぎて語られなさ過ぎなので解り辛いですが。でも、「何となくカジモトが好き」という人って結構いる気がする。


■例その3 アバター

以前にも書いたアバターです。
これは、リマインダー主人公も真の主人公も同一人物=ジェイクでした。
で、ジェイクの13フェーズが甘過ぎるのか、私のジェイクに対する視線が厳し過ぎるのか、私の中で低評価でした。
でも、著者はストーリー映画としても絶賛してました。
ので、もう一回考え直して見ました。

0.軍人なのに、足に障害を負った主人公(葛藤)
1.始まり15分以内に見る人にパンチ…案外簡単に新しい体に慣れたぜ!
2.試練発生。…原住民の部族にとけこむぜ!
3.仲間の助けを借りた試練解決…彼女が俺にベタ惚れだしシャーマンが良い感じのお告げ言ってくれたから特に障害もなく溶け込めたぜ!
4.さらにやっかいな試練…地球人の軍隊攻めて来たので部族を纏めるぜ!→伝説の竜に乗るのやってみたら意外と出来たぜ!それだけで皆従ったぜ!
5.主人公一人で試練に対峙…皆生身で戦って死んでいく中、自分だけ仮の姿で戦ってるぜ!生身が危なくなったら彼女が助けてくれたぜ!
6.主人公の成長による試練解決からの納得のエンディング←地球人全員追い返したぜ!俺も地球人だけど俺は脚の不自由な人間の体は捨てて自由な体&地位&彼女をゲットだぜ!

…ダメだ、やっぱりジェイクだめだ。本の言葉を借りれば「試練が足りなさ過ぎる」。
でもふと思った。これ、ヒロインのネイティリも真の主人公でリマインダー主人公?

0.人間に対する嫌悪感とジェイクに対する感情(葛藤)
1.始まり15分以内に見る人にパンチ←登場&見た目
2.試練発生。←ジェイクを部族に受け入れる&教育係
3.仲間の助けを借りた試練解決←父母の助けもあり、無事ジェイクを教育そして恋仲へ。
4.さらにやっかいな試練←人間攻めてきた。父死亡。元婚約者も戦死。部族壊滅の危機。
5.主人公一人で試練に対峙←兵士の一人としての戦い。勝利。ジェイクの人間の体を一人で見分け、一人で死守。
6.主人公の成長による試練解決からの納得のエンディング←ジェイクの人間体を守った事による「人間であるジェイク」の受け入れ=成長。部族も自然も恋人も守れたエンディング。

個人的には、ネイティリの方がジェイクより試練度が断然高い。
ナヴィのクローンである以上、ナヴィジェイクに子孫を残す能力があるのか疑問なのだが、あろうがなかろうがネイティリはジェイクを選んでいた事が予想できる。(ので、この問題は重要じゃない事が既に示されている)
更に、人間であるジェイクが主人公の場合、映画のテーマは「共存共栄」だと勘違いされるが、ネイティリが主人公ならテーマは「部族を守る」「自然の死守」「侵略者の排除」となるので、「出て行け地球人!」なストーリー展開も違和感が無い。

となると、アバターの真の主人公は、どうやら本当はジェイクじゃなくてネイティリらしい。
ジェイクはどちらかと言うと、人間である観客の感情の共感を誘い、パンドラの自然を疑似体験させるためのリマインダー主人公だったらしい。だから多少行動が理論骨折していても観客に許されるのか。
そもそも、ジェイクが本気で犠牲者少なくナヴィ族を救いたいなら、基地を出て行かずに基地にこっそり爆弾しかけて木っ端微塵にするなり、水道水に毒を混ぜるなり、あの頭のおかしい上官だけ暗殺すれば事足りるのだ。ジェイクがナヴィ族を巻き込んで全面戦争をさせる必要は無いよね、初めから。
ジェイクは「今ある自分の体で何とか現状を打開しよう」という意思を全く持ってない。そういう意味では、ジェイクは初めから終わりまでヒーローではなかった。
そうか~、アバターはそうか~。
次に金曜ロードショーで放送されたら、そういう視点で見てみよう。



――と、色々パーン!となったので、この本非常に身になりました。
次作の「おもしろい」アニメと「つまらない」アニメの見分け方も読んでみたい。



因みに、最近見た映画(というかDVD)は、以下の通りです。
・「猿の惑星 創世記」(本編見たことないのに…)
・「SUPER」(ケビン・ベーコンとリブ・タイラーが何故居る)
・「ドッジボール」(メリーに首ったけのスタッフ)
・「キャプテン・アメリカ」(腹巻は流石に却下されたっぽい)
・「ぼくの大切なともだち」(掘り出し物!)
・「グレムリン1,2」(2を見た事がなかった)

アベンジャーの封切りの前に、「マイティー・ソー」を見て置きたい気持ち。
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