「ダーク・シャドウ」を見に行きました。

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発売日:2012-10-03



見に行きました、ダーク・シャドウ。
ティム・バートンとジョニー・デップがまたタッグを組んだ、吸血鬼モノです。
もともとは1960年代のアメリカのソープ・ドラマ(昼ドラ)だったんですね。
エンドロールで流れたので、初めて知りました。
以下、感想。

ガッツリネタバレしてるので、未見の方は回れ右お願いします。


一般的に紹介されている簡単なストーリー:昔付き合ってた魔女の怒りで吸血鬼にされて200年封印されていたお金持ち貴族の主人公が、1972年に蘇って、没落してる子孫の為に復興を頑張るおはなし。

アダムス・ファミリーみたいな、大笑いできるブラックコメディ満載の、家族の為に頑張る吸血鬼のほのぼのモンスター映画――

――だと思って見に行ったら大やけどするぞ!!(カッ)

思うに、日本のテレビCMに問題がありますね。
あの構成じゃ、すごくコメディ満載のお話みたく見えちゃいます。
実際には、CMで流れてるコメディ部分と映画で流れるあの部分はほぼ同じ長さです。
刹那的な差込映像なので、全く話とからみません。
実際には、クスッとできるシーンはあるけど爆笑シーンは一切ないです。
むしろダーク味のが強目。

ティム・バートン&ジョニー・デップの吸血鬼ものという事で、期待値設定がかなり跳ね上がった状態で見てしまいました。
その所為か、正直言ってラストに至るまでが期待外れ。
盛り上がらない盛り上がらない。
映像は流石ティム・バートンという感じだけれど、脚本が残念なのだろうか。
前もってドラマを知らないと機微が解らない、という構成なら、1970年以降産まれのアメリカ人と外国人にはお手上げです。

でも何だかんだでラストの家族団結シーンは良かったです。
今もその部分を思い出すとワクワクするので、設定期待値が低ければ良い映画と思ったかもしれません。
でもやっぱりスリーピー・ホロウとかナイトメア・ビフォア・クリスマスとかを基準にしていると――残念感は否めない。

■ダーク・シャドウの残念な点
・主人公のバーナバス・コリンズ、18世紀の古い喋り方をしているそうなのだが、英語圏じゃないのでその機微はさっぱり解らず、字幕に至っては「短く簡潔に」がモットーなので表現不足でそこまで台詞の古めかさが伝わらない。残念…(確かに字幕で「余は吸血鬼なり。一族の復興の為あらゆる尽力を尽くさんが為に参上た者なり」とかは読むほうも大変だが) 吹き替えのが伝わりそうです。
・主人公のバーナバス・コリンズ、どうやらプレイボーイ設定らしいのだが、映画を見る限りでは相手描写が魔女と恋人しか出ないので、単に考え無しで誘惑に弱い優柔不断下半身にしか見えない。(あれ?それをプレイボーイと呼ぶのか?)
・主人公のバーナバス・コリンズ、目指せお家の復興!との言だが、やった事は自分の親父の財宝で屋敷と工場を改装して、催眠術で従業員雇う、というアイテム集めに留まる。
・主人公のバーナバス・コリンズ、家族の為に!と言いつつ、女主人の弟は改心イベント無しで退場のまま放置終了。弟の子どもへのフォローも放置。というか家族間の問題は基本放置。
・主人公のバーナバス・コリンズ、人殺しし過ぎ(そしてフォロー一切無し)吸血鬼って解ってるんだからエサくらい用意して下さいよと。
・主人公のバーナバス・コリンズ、魔女に対してした事といえば交渉(色んな意味で)のみ。お前ほんとに改善する気あるのか。
・主人公のバーナバス・コリンズ、ヒロインをほとんど放置。
・主人公のバーナバス・コリンズ、すごい勢いでビックリするぐらい自業自得。全部お前の所為じゃないか大人しく魔女のところに行き賜えよ。
・主人公のバーナバス・コリンズ、ラストの魔女との戦いでも特に活躍しない。おまけにトドメも他のキャラが刺すという体たらく。お前ほんとになんにもしないな!
・女主人の娘のあのオチは、前もってもうちょっと前振り入れようよ。唐突すぎだよ。暖めてた結果なら解るが、その割に娘参戦直前の娘の部屋で何故かポロッとネタバレしちゃうし意味不明。
・親父が息子を蔑ろにしてる、というシーンが1シーンしかなかったので、説得力に欠けた。
・片手でドーン&変な動き&「あいつは魔女よ!」くらいで、暴走してた住民が大人しくなって帰ったという超展開。
・コリンズ家がその後どうなったか、吸血鬼が二匹になってエサ的に大丈夫なのかというフォロー一切無し。
・幽霊は結局なにを助けてと訴えてたのか理解不能。

と言うわけで、ほぼ原因は、「主人公のバーナバス・コリンズが見た目は強烈だけど、ほぼなにもやっていない」という部分でした。
ちょwww主人公活躍しなさすぎでしょwww

■良かった点。
ママ最強伝説。ちゃんと前振り消化とか成長とかこなせてたの、息子のみだったという――ハッ!そうか、これはバーナバスが主人公じゃなくて、実は真の主人公は息子か!
そうか、ラストの家族結束以外面白いと思わなかったのに、何故か心に残ってたのはその所為か…!
だからラストの戦闘も、あの展開で正解なのか。

息子が主人公だと考えれば、
孤独な少年→不思議な親戚の助けで孤独の解消→親父との決別で再び孤独→不思議な親戚の招待を知り更に孤独→不思議な親戚を助けられるだけ成長&魔女の前に立てるだけの精神的成長→外界との和解

なるほど納得。
確かにカタルシスを感じたのは、バーナバスにではなく、息子にでした。
うーん、「ダーク・シャドウ」は面白いとも面白くないとも一概に言えない映画です。
どうしたものか。







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