映画「ローマ法王の休日」見た。


個人的に面白かった度★★☆☆☆
家族で見て無難度 ★★★★★
相方と見て無難度 ★★★☆☆
友人とキャッキャ言いながら見る度★★☆☆☆
ある意味大どんでん返し度★★★★★


ストーリー解説。
「ローマ法王死去―。この一大事を受けヴァチカンで開催される法王選挙(コンクラーヴェ)。聖ペドロ広場には、新法王誕生を祝福しようと民衆が集まり、世紀の瞬間を心待ちにしている。そんな中、投票会場のシスティーナ礼拝堂に集められた各国の枢機卿たちは、全員が必死に祈っていた。「神様、一生のお願いです。どうか私が選ばれませんように―。」祈りも空しく新法王に選ばれてしまったのは、ダークホースのメルヴィル。彼は早速バルコニーにて大観衆を前に演説をしなければならないが、あまりのプレッシャーからローマの街に逃げ出してしまい…。あわてた事務局広報は、なんとかコトが外界にバレないよう画策。街中に捜索の網を張る。一方メルヴィルは街の人々との触れ合いを通し、人生とは、人の信仰心や真心とは、そして“法王"の存在意義とは何かを見つめ直していくが、演台に戻らねばならない時間は迫っていた。果たして、ローマの街で彼が見つけた大切な答えとは―?」(amazon内容紹介より)
「新ローマ法王に選ばれた枢機卿の苦悩をユーモアかつシニカルに描いたハートフルコメディ」(キネ旬より)

■一言感想
上記の説明により、
新法王にコンクラーベで選ばれちゃったメルヴィル枢機卿、そのプレッシャーに耐え切れずに協教会の外に逃げ出しちゃったけど、精神科医のアドバイスや、外の人々との交流を通して、人の真心に癒され、信仰の美しさを思い出し、己の目指していたものを見つけ、新法王として自分がやるべき事についに気付きます!
次の日、バルコニーには新法王メルヴィルが民衆の前に姿を現し、こうして新たな法王が誕生したのでした。パチパチパチ!(拍手)

――というストーリーだと思ったら大間違いだ!

と、いう映画です。
日本の配給会社の宣伝の仕方が悪いの典型!
「ハートフル・コメディ」という煽りとかなんかほのぼのした予告編とか、「ローマの休日にもじったタイトル→ほんわかイメージ」とか、全部ミスリードですこれはヒドイ!作った人、本編本当に見てるのか疑問に思いました。
確かに、部分部分では枢機卿のおじいちゃん達がバレーしてキャッキャウフフしてハートフルコメディっぽい感じのシーンもありますが、これ基本的に、シニカル・ブラックユーモアです。

ネタバレしちゃうと(反転)、


・皆法王にはなりたくないから得票数を数えて適当な生贄を選出しただけじゃないの、といったコンクラーべ
・そして世間的に有名じゃないのに、いきなり新法王に抜擢されたメルヴィス枢機卿。まさか自分が選出されると思ってなかったから、選ばれた途端に情緒不安定→逃走→2~3日ほど外をフラフラ。
・フラフラしている間も、新法王になりたくないという思いは全く変わらず、ダラダラと時間のみが過ぎる。
・て、最終的に、教会からお迎えが来ちゃって強制連行。
・そしてバルコニーから聴衆に新法王としてスピーチ→「これが神の意思なのかと色々考えましたが、やっぱり自分には向いてないので辞めます」宣言
・あっけにとられる聴衆、頭を抱える他の枢機卿、泣き出しちゃう信者も。
・そして全くノーフォローでバルコニーから部屋へ消えるメルヴィル新法王。
・後日談も何も無くギロチンエンド。


――という、これがサウンドノベルゲームだったら「え!?私どこで選択肢間違えた?」とリセットボタンを探したくなるくらいのエンドでした。

宣伝から、勝手に「新法王に選ばれた男の迷いと再生のほのぼの物語にちがいない!」と勘違いしなきゃ、視点が変わって面白い映画だったのかもしれない。
変な先入観を植え付けられる煽りってどうかと思う。
B級低予算映画じゃないんだから…

■皮肉いってんのかな?と思ったところ。
・自分が法王に選ばれなかったのでメルヴィルに丸投げして気楽な枢機卿たち。法皇様拝んどきゃいいみたいな。
・一番腕が良いといわれてる人でもこのレベルなのに大量生産されてるセラピスト。
・そうそう都合の良い事なんておこらないよwwwとでも言うかのごとく他者からの都合の良い救いの手イベントが起きない逃亡の旅。何かしら起こるの?と思わされつつ、ずっと裏切られる視聴者。
・信仰よりも我を取るメルヴィル。

そんな人の無責任さとか弱さとかを全編おじいちゃんたちのキャッキャウフフでお送りします。
何を伝えたかったのか良く解らなかった映画ですが、おじいちゃん好きな人には良いのかもしれない。

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