映画「あなたを抱きしめる日まで」見ました。


あなたを抱きしめる日まで [DVD]あなたを抱きしめる日まで [DVD]
(2014/10/02)
ジュディ・デンチ、スティーヴ・クーガン 他

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【ストーリー】(amazonより)
どうか、幸せでいて欲しい―。
50年前奪われた息子を探す旅に出た主婦フィロミナ。旅の終わりで、彼女が見つけた真実とは―?
その日、フィロミナは、50年間かくし続けてきた秘密を娘のジェーンに打ち明けた。それは1952年、アイルランド。
10代で未婚のまま妊娠したフィロミナは家を追い出され、修道院に入れられる。
そこでは同じ境遇の少女たちが、保護と引き換えにタダ働きさせられていた。
フィロミナは男の子を出産、アンソニーと名付けるが、面会は1日1時間しか許されない。
そして修道院は、3歳になったアンソニーを金銭と引き換えに養子に出してしまう。
以来わが子のことを一瞬たりとも忘れたことのない母のために、ジェーンは元ジャーナリストのマーティンに話を持ちかける。
愛する息子にひと目会いたいフィロミナと、その記事に再起をかけたマーティン、全く別の世界に住む二人の旅が始まる・・・。


個人的に面白かった度★★★★☆
人と見て無難度 ★★★★☆
教会クソ度 ★★★★★


面白かったです。
実話が元だし、テーマも重いのですが、映画は暗く造られてないので見易いです。
主人公のフィロミナは、気さくでハーレクインと昼ドラ大好きな普通のおばあちゃん。
なのに時々、修道女なんかよりもずっと崇高に見えます。

教会に都合の良いような情報――善意からなり悪意からなり――しか与えられてない母子が、それでも相手をずっと想っている姿が切ない。
多分、アンソニーと一緒に買われて行った女性の様に、教会の言う事をそのまま信じてしまって拗れた親子が大半なのだろうな…と思います。
修道女に「お母さんはあなたを捨てたの」と言われたら、信じない方が難しい。
自分が引き裂いておいてどの口が言ってんだって感です。
その他いろいろ教会のやり方の暗部がスゴイ。
逆子出産に鎮痛剤も医者も無し、それで死んだらそれが神様の意志だから仕方ないとか、同じ女なのに鬼か。
お陰で教会の庭には、14歳の母親とその子供のお墓がフツーにあります。

「慈善活動」と「そのための運営資金集め」、この目的と手段が入れ替わってしまった教会は哀れでした。
この教会には神様はいないみたいです。
「私は純潔を守って来ました!これは誘惑に負けた者への罰ですエッヘン!」じゃないよ。
どうみても拗らせた上の嫉妬ですありがとうございました。
まぁ、実話を元にしてても物語なので、その辺りは極端に描かれてるのだとは思います。

なお、相手の男の方については一切お咎めも言及もなしでした。
やり逃げっぱで終了!お気楽。
女の人は一回で親に勘当されて教会で無償労働で危険出産で子ども売られてとリスキーフルスロットル。
これはさすがに落差ヒドイ…時代なのか国なのか宗教なのか今でも通常運転なのか。

これだけムカつき要素がぶっこまれてるのですが、映画自体は暗くなくて割と明るめなのが奇蹟のバランス感覚です。
フィロミナの世俗っぽさと明るさと高潔さ、息子の一途さが、この映画の救いです。
結果はどうあれ、幸せな親子でした。

そのフィロミナの息子探しの旅に付き合う記者マーティンも、初めのギスギスからだんだんフェロミナに影響されていく姿が楽しい。
視聴者の代わりに、フィロミナの為に怒ってくれます。
でも、それは見ててスッとするけど、それじゃマーティンも修道女も視聴者も、立っているステージが同じです。
フィロミナは、もう一段高みにいました。
フィロミナの「赦し」は、信仰心からではなく、これまで過ごして来た人生で彼女が肌で知った人の弱さ強さからの、その頑な故に却って人としての弱さをさらけ出している修道服を着た只の人間への「赦し」なのだろうな…
でもまぁ修道院のやった事は告発しますが!
他のお母さん達と子ども達の為にも。

見応えのある映画でした。
ジュディ・デンチの主演映画って、もう一本「マリーゴールド・ホテルへようこそ」を見ましたが、これも面白かったです。
この人の主演映画は当たりなのかもしれない。


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