内容(「キネマ旬報社」データベースより)
ジャスティン・ロング、エヴァン・レイチェル・ウッド主演によるラブコメディ。小説家のサムはカフェで働く女の子が気になっていた。名前を頼りにFacebookで検索したサムは、彼女の理想の彼になりきることを決意する。
個人的に面白かった度★★★☆☆☆
色々チョロい度 ★★★★☆
全然つまらないという訳ではないけど、すごく面白いという訳でもない…というのが、率直な感想。
内容紹介では小説家になってるけど、この主人公は漫画家じゃないのかな?
小説らしきものを書いてはいたけど、あれはプロットだと思うのだけど…
1.原作付きのものばかり描いてる漫画家のサムは、自分のプロットで漫画を描く事を決意します。
2.カフェの店員の気になる女の子バーディにアタックすることにします。
3.その過程を、プロットにすることにしました。
1の為に2をすることにしたのか、2のついでに1を書くことにしたのか、どちらが先か分かりませんが、とにかく2つは同時進行です。
バーディのフェイスブックをストーキング――調べて、彼女の好みを徹底調査、彼女好みの男になってから、彼女にアタックします。
そこから良い雰囲気になって恋人的なイベントも済ませてバーディから「貴方が好き」と言われますが、言われたら言われたで、今度は「君好みの男を演じてる僕が好きなだけで、本当の僕のことは何も知らないくせに!君は本当の僕を好きな訳じゃないんだ!」と逆ギレして、もう疲れたとバーディに別れを告げるサム。
気持ちは判らない訳ではないですが、やることやっといて今更何言ってんだとしか。
この順番じゃ、「とりあえず目的は達成できたんで、もう良いです」に見えない事もないサム。
そして、ここからサムがどう巻き返すかといえば、「彼女との事を書いたプロットで、主人公(自分)のバカさを編集者に指摘された(自分の間違いを教えてもらえた)」という、自分で道を切り開いた訳でもなく、他人任せのご都合主義展開。
バーディに謝れば、バーディも「実は演じてたの知ってたのよ!」とエスパーぶりを発揮してすんなりサムを許します。
サムの試練のハードルの低さよ!
よって、盛り上がりに欠けます。
全てが非常にサラッとしているので、見易いと言えば見易い。心に残らないと言えば残らない。
結局は、「相手好みの姿になる」のは近付くための手段であり、続けるには「本当の自分を見せないとやっていけない」ということを描きたかったのかな?
まあ、よく有る「愛され本」にも、「これを一生続けないといけないの?」と思えるような事が書かれてます。
引き返すに引き返せない段階まで持ってきておいてから、「タラーン!!」と本性を発揮しろという事だと思われます。
サムの場合は、サムの部屋には目に釘を刺された裸マネキンが何十体も逆さ吊りにされてるとかそんな事はなく、本当の自分とやらも別にフツーの人だったので、この映画はハッピーエンドになりました。
これでサムがド変態だったらこの映画、もっと楽しかったかもしれません。
更に、バーディも実はド変態だったら、もっとこの映画楽しかったかもしれません。
もう全員変態で良いじゃない。
サムの友達の性癖は、女性に割と誠実だと思ったがどうでしょう(知りませんよ)




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